ABOUT
〈暮らしの中に本との時間を〉 本は隠れ家に似ていると思う 社会の中に在りながらも 世間とは少し距離を保ち 意識しなければ通り過ぎてしまう かと思うと不意に見つけることもある それは見た目からは推し量れない中身を持ち 再訪するたびに新たな発見や驚きがある そして常に万人に開かれている 本は隠れ家に似ていると思う しかし隠れ家は本当のところ隠れてなどいない 単に見つけにくいところに在るというだけで 実際には在る処にただ在るだけだ 要はこちら側で見過ごしてしまっているのであって 隠れ家は誰かが見つけてくれるのを健気にじっと待っている あの曲がり角は隠れ家へと続く小道なのかも知れない 立ち止まり目を凝らし耳をそばだてて 隠れ家の在処を自ら見つけ出すことは つまり自分の直観に従い物事を吟味することは 便利な反面危険なまでに情報化してしまった今にあって 選択する自由の大切さを教えてくれる 自分で選択することは立派な創造行為だ 読書は自ら探し選び取る時点でもうすでに始まっている そうして自ら選んだ本(あるいは物や事)を 自らの意志で 自らのペースで 自分のモノにしていくこと 誰かの顔色をうかがいながら いたずらに消費するのではなく ゆっくりゆっくりと自分のために消化すること 勝手気儘に 悠々自適に 僭越ながら 日々の暮らしの中で そういう極々個人的で そしてとても大切な時間づくりの 一助になれれば素敵だなと思い マイペースに緩やかに 本を届けるための活動を始めました 本は今日もあなたの訪れを静かに待っています。 雨読堂(ウドクドウ)
